キャリアデザインLab

キャリアデザインには主体的な支援を

主体的なキャリア形成支援

会社主体から社員主体へ

会社側から一方的に人事異動を行うと、自分でキャリアデザインを考えていたとして希望通りにいかずに不満が溜まってしまい、モチベーションが低下してしまいます。そのため、最近では「自己申告制度」や「社内公募制度」、「社内FA制度」などの社員が主体的にキャリアデザインをできるようなサポートを導入する会社が増えてきました。これらの取り組みによって、社員の不満を少なくしてモチベーションを向上させると共に、キャリアデザインをしやすくすることができるのです。

自己申告制度について

キャリアデザイン支援の一つの方法である「自己申告制度」は、その名の通り自分自身の思っていることなどを申告するという制度です。年に一回のペースで行われることが多く、今の仕事の満足度や家族構成、今後どのような仕事をしていきたいかなどを紙に書いて提出します。この提出された申告書は、今後の社内での配置を決める際に役立てられます。書いたところで無駄だと思ってしまう社員もいるかもしれませんが、書くことによって会社に気付きを与えることもできるため、書ける内容であれば書いた方が本人にとっても会社にとってもメリットになります。

社内公募制度

社内公募制度とは、人手が欲しい部署や部門が社内で募集を行い、応募してきた社員との間で、面談を行って合意すれば異動が成立するという制度です。社内を労働市場と仮定して、適材適所を目指して社内の人的資源の最適配分を実現することを狙いとしています。その特徴は、募集をかける部署や部門にも応募する社員にも自主性があることです。社員は自己責任で応募しますから、一般的な人事異動と比較すると格段に納得感が違います。

社内FA制度

募集がなくても、社員が主導となって異動の意志を示すのが社内FA制度です。社内公募制度では、社内にある部署や部門に人手不足と言う状況がなければ公募は行われません。しかし、社内FA制度では他に人手不足の状況がなくても、社員が引き金となることができるのです。社員はプロ野球選手のようにFA宣言を行います。この時、社員がFA資格を持っていることが前提となります。自分のキャリアデザインを申告して希望の部門や部署に働きかけたり、スカウトを待つこともあります。実際の事例を見ると、たとえ早急に人手が欲しくなくても優秀な社員がFA宣言をすることを知ると、獲得に乗り出すことがあります。

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